〜 産婦人科医院スタッフによる妊娠体験記(30代・伏見区)〜
vol.6

🔹〜池田産婦人科医院スタッフによる妊娠体験記〜🔹vol.6
🐶 10週目
🔸妊婦健診もないしなんだか手持無沙汰だなあ、と思っているうちにあっという間に1週間が過ぎる。
🔸週末に家族の用事で新幹線に乗って東京方面で1泊してきた。予定を無事にこなして充実の気持ちで帰ってきたが、もしかしてこれは巷で噂のマタ旅というやつだろうか?通っている産婦人科に相談するのを失念していた。でも世の中の働いている妊婦さんも、妊娠中に出張が入ったらどうするのだろうか?新幹線はOKだが飛行機はNGとかあるのだろうか。出張先が都心で、何かあった時すぐ医療機関に駆け込めるならそんなに不安はないかもしれないが、そうではない地域に行くことになったらどうするのだろうか。みんなどうしているんですか
🐶 11週目
🔸恐れていたことが起きた。花粉の襲来である。
「妊娠したらアレルギーの症状が劇的に軽くなる人もいるし、逆にすごく重くなる人もいる」と聞いていたので祈る思いで前者にベットしていたのだが、あえなく希望は散ってしまった。毎年酷いスギ花粉アレルギーの症状が出るので、花粉が飛び始めるより少し前の時期から薬を飲んで迎え撃っていたのだが、今年は妊娠したこともあり薬を控えていたので、全くの無防備な状態でアレルゲンを浴びてしまった。今年の花粉は例年にも増して凶悪なようで、首から上のすべての器官がやられるのはもちろん、喉の症状が特に酷く声が全然出なくなってしまった。おまけに普段はない頭痛の症状まで出てきてフラフラである。水のような鼻水がとめどなく出続けているので鼻をかみすぎて鼻回りは真っ赤だし、そのくせ寝ようとすると鼻が詰まって呼吸困難になるので寝入りかけても咳き込んで起きるというありさまである。あっという間に満身創痍となってしまった。
慌てて産婦人科に駆け込んで妊娠中も飲める薬を出してもらった。もし「花粉症じゃ死なないからね~妊婦さんは薬飲まない方がいいし漢方でも出しとくワ」などとじーさん院長に言われようものならグーパンチが出てしまうかもしれない、と握りしめた右手が震えるほど精神的に追い詰められていたが、診察室に入ってすぐに「胎児に影響のないお薬出すので飲んでも大丈夫ですよ」と処方してもらえたので暴行事件を起こさずに済んだ。ありがたいことである。
薬のおかげで少し症状が落ち着いて、生きる希望を取り戻すことが出来た。自分の不調ばかり気にかけていてお腹の中のヒトのことはここ数日完全に忘れていた。申し訳ない。
🔸花粉症がピークでつらかった日は夜中に鼻づまりと咳き込みで起きて、横でグースカ寝ている夫に「なぜわたしがこんなにも苦しんでいるのにパートナーはこんなにも無関心で無力なのか」と絶望し、「咳をしてもひとり」と孤独感に包まれてプチ家出を決行した。家出と言っても掛布団と毛布を持ってリビングに移動して床で寝ただけである。それでもあまりにも辛くて涙があとからあとからあふれてきて、「もうしんどい、妊婦なんて不便で不自由なだけでろくなことがない、もう妊婦やめたい」と思いながらひとりでわんわん泣いた。わたしが寒いリビングで一人泣きわめいているのに全く起きてもこない夫に余計腹が立つ。泣きながら「妊婦のメンタルってこんな風に極端になるのか、こりゃ大変だ」と思っていた。こんなに辛くても人は結局一人なのだ、とメソメソしているうちに「人はどこから来て、どこへ行くのか」というかの有名な命題に突然答えを見つけ、「そうだ、人間はどこに行くのかは知らないが少なくともどこから来るのかは分かる。それはわたしの子宮なのだ。母の子宮からすべての命はやってくるのだ。」と真夜中の孤独の中で哲学の深淵をさまよいながら気付いたら眠っていた。人は花粉症が悪化すると哲学者になるようだ。
翌朝夫は「起きたら布団ごといないしどこに行ったのかと思った」と起きてきた。のんきな人間である。
🔸ちなみにそんな夜のエピソードを弟の配偶者に話すと、彼女も妊娠出産を経て今は2歳の女の子を育てる母親だが、「私も妊娠中同じように夜中にめっちゃ辛くなったことありました!わたしは横で寝ている○○くん(弟)を起こして『私がこんな苦しんでいるのに何寝てんの!?』って責めましたけど」とのことだった。夫を起こさずにリビングにプチ家出するくらいで済んでいたので、わたしの場合はまだ理性が残った妊婦メンタルだったと思いちょっと安心した。
🐶 12週目
🔸母子手帳を受け取ってから2回目の妊婦健診へ。血液検査の結果なども特に問題なしで一安心。腹部エコーで中のヒトの立体的な写真を撮ってもらう。ちゃんと人の形をしていて手足をバタバタ動かしていた。E.T.にそっくりである。元気に大きくなっていてえらい。母や義母にエコー写真を見せたらかわいいかわいいと喜んでくれた。かわいい形状かどうかはよく分からないが、引き続きトラブルなく成長してほしいなあと思う。
🐶 13週目
🔸友人と会ったり、祖父が倒れて救急車で運ばれたりと何かと忙しかった。ちょっと疲れたなあと思っているとお腹が張る気がする。お腹に「バタバタしてすまんなあ」と話しかけながら横になる。無理しないように過ごそう。
つづく
執筆者:池田産婦人科医院スタッフM(30代前半・伏見区)
監修:井上 真理子 医師(産婦人科専門医 / 日本産科婦人科学会)
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